この原稿を書き始めた今日は、1月20日。例年だと、外は真っ白なのが、今日は、窓から見える景色に白いものは全くない。白いものは雪。「雪国秋田」ということばがよく使われるが、過去のものになるのだろうか。
秋田の子どもたちの特権としての雪遊び。それもできない。園に迎えに来た親と園児が、前庭のほんのわずかの雪をかき集めて、やっと雪玉くらいの小さい小さい雪だるまを作っていた。かわいそうだった。
昨年は、過去に経験したことのない大雨が秋田市を襲った。その後は、記録を更新するほどの猛暑。秋があったのかどうかも定かでない。9月2週目の運動会を暑さ対策で1時間繰り上げての開会にし、暑くなる前に終了した。ハタハタも異常なほどに漁獲量が少なかった。1匹600円では、買うこともできなかった。私が小さい頃は、1箱が100円という時代もあったのに。
全ての原因は、地球温暖化のせいだという。地球沸騰化という用語も使い始められてきた。何の対策もとらなければ、2050年には最悪の場合のシナリオで、平均気温が今より最大2.7℃上昇し、秋田でミカンが栽培できるようになるという。そんな秋田を想像したくない。秋田は、「雪国秋田」であってほしい。
そのために、子どもたちへの積極的な環境教育についても考えなければいけないと感じた次第である。