第39回:キッズ農園での体験

はねかわ保育所 所長 大友正明
イラスト:トマト、ピーマン、ラディッシュ、ナス

師走…ようやく雪のたよりが届き始めました。平年と比べると随分遅いような気がしますがウインタースポーツが好きな方には待ち遠しい雪でしょうが個人的には……。

保育所のキッズ農園、まだ大根・人参・キャベツに白菜、レタスなど少し残っていますがようやく店じまい。来春を静かに待ちます。この1年間、子どもたちと一緒に種まき、定植手入れ、収穫そして給食の食材にしたり、クラスのクッキングに活用したりしてきました。

野菜の生長を間近に観察したり、時にはもぎ取ってそのまま食べたり…業者から仕入れた野菜は食べなくとも、キッズ農園の野菜だと美味しそうに食べてくれたり…。

キッズ農園と言っても、プロが専門に育てているわけでもなく、手探りで…そしてなによりも地域の方の手助けが大きいのが実情です。平日日中は、車もほとんど通らず、歩く人影も少ない過疎の地域で、キッズ農園を通じた地域の方々とのふれあいは子どもたちにとって貴重なものです。

いつまで続けられるかは分かりませんが、収穫する時の子どもたちの歓声や笑顔、美味しいと言って食べてくれる姿を見るにつけ、できる限り続けていきたいものだと思っています。

さて、12月はおゆうぎ会の月です。子どもたちも保育者も一緒になって日々練習に取り組んでいます。子どもや保育者の一年間の成長の証しを表現できればと思っています。