第12回:数年振りの大雪に

やまばと保育園  園長 大友潤一
イラスト:雪だるまを作る子どもたち

数年振りの大雪に、朝一番の仕事は早朝からの除雪になっています。
一日の体力の大半を、朝のうちに使い切ってしまう毎日です。
大人にとっては迷惑な雪ですが、子どもたちにとっては、遊び道具が空から降ってきた感じでしょう。
この大雪を災いと思うか、子どもたちへの贈り物と思うか、分かれ道ですよね?(笑)
秋田は雪が降るのが当たり前の県でした。近年、極端に雪が少なくなり、少ないのが当たり前のような錯覚に陥っていました。今年の様な冬が本来の秋田の冬ですよね?
雪国に生まれ、育つのなら、雪にも寒さにも負けない元気な秋田っ子に育って欲しい。
私達が育てなければならないと思います。
保育士も雪と仲良く出来るような、保育計画を立てています。
その子に合った、その土地に合った、その季節に合った、保育計画を立てるのが『専門職』『プロフェッショナル』な保育士です。
昔の様な『大雪の街秋田』を知らない年代の保育士達を、雪国秋田の保育士に育てるのは私達、園長の責務のひとつでは?
そんな大げさな話ではないかもしれませんが、この大雪に負けず、子どもも保育士も元気な秋田っ子に成長して欲しいと願う毎日です。

秋田市内の保育所も、今年の冬の様に厳しい時代を迎えます。
生き残り合戦になるでしょう。雪合戦の方が良いのですが・・・(笑)
少子化県秋田に合った計画を願うばかりでしたが・・・。
行政には『専門職』『プロフェッショナル』が居なかったのでしょうね。
もっと違うやり方がいくらでも有ったのに。我々に相談してくれれば・・・。
私の出来る事は、秋田に生まれ、秋田で生きて、秋田で子育てしたい、そんな次世代の若人を一人でも多く育てる事だけです。