梅雨の季節らしく雨の日が続いています。今の時期、昨年の大雨を思い出し勢いの良い雨の音を聞くと思わず身構えてしまいます。現在も避難勧告が出ている地域があり、まずはご無事でいらっしゃることをお祈りいたします。
雨の被害も甚大だった昨年でしたが、熊による被害も大きかったと感じています。
すっかり、シティパーソンとなってしまった熊によってかなりの心的な影響を受けています。正直にお話しすると、やっと新型コロナウイルス感染症のおさまりが見えて、控えめに行っていた保育を伸び伸び実践できるときが来たと手足を伸ばす気持ちでいました。
ところが、今度は熊の目撃情報や実害が報道されました。完全に勢いを削がれました。かなりの危険が身近に迫っていることを自覚しつつ対策を考えました。しかし、実際熊と遭遇した時、冷静にこどもたちを守り切れるのか、などを考えると活動を限定するのが一番の対策と言わざるを得ませんでした。
熊はもともと人慣れしていない動物だと、獣医師の次男が申しておりました。しかし、熊のみならず世の中が少しずつ変わってきているのかもしれないと暗い気分になっております。
世の中の変化と言えば、この保育業界も刻々と変化していることを実感します。
前述の事も然りですが、大きな変化をやっとの思いで受け止め、変化にどう対応するかを真剣に考え、しかし考えているだけではなく行動していかななくてはならないと痛感します。切実な少子化、しょうがい児の受入、保育士不足など問題は山積しています。
今やこれらは社会問題として取り上げられるべきことで、一つの業種が動いても難しいことが明らかです。大きく関わりがありながらも腰の重い行政をいかに動かすのか、どうして自分の事として制度を整えるなどの対策を講じないのか。
せっかちな私は自園でも同じような問題に直面しながら、空回りしながらもひたすら動き回っています。そんな中でもこども達と一緒に楽しむことはやめられません。
先日、夏祭りで園長ベラ(ババヘラアイス)のお店を行いました。「園長先生、コスプレ好きなんですか?」と言われながら、右手首の腱鞘炎の痛みを感じつつ、嬉しそうな園児に自分自身が幸せを感じる夏の一日でした。