本園では10年前から3・4歳児を2クラスに縦割りにした異年齢保育を行っております。異年齢保育とは、年齢の異なる子どもたちが同じ空間で生活や遊びを共にする保育スタイルのことです。このスタイルにした経緯の発端は、土曜日の保育です。園児数が少ないため異年齢の園児を一緒に保育するスタイルを長い間継続していましたが、思いのほか子どもたちの成長が感じられたものでした。保育士の間でも話題になっていたところ、県外の保育園で異年齢保育を実施しているとの情報があり、早速訪問して勉強させていただきました。その後数年間は、県内外の同様な保育スタイルの園の研修会参加や視察をして、職員間で話し合いを重ねてきました。保護者の皆様方にもご理解とご協力をいただき、10年間続けてまいりました。初期のころは、同年齢保育と違うため様々な問題もありましたが、紆余曲折しながら解決してきました。
この保育スタイルのメリットですが、4歳児は主体的に3歳児を助けたり教えたりすることで、思いやりの心が育まれ、自信や自己肯定感を高めやすくなります。3歳児は4歳児の姿を見てまねて学んでいきます。社会性を身に着ける実践的な学びの場といえます。これは、異年齢と接する時間が長い、異年齢保育ならではと考えられます。
さて本園では、この春から今までのスタイルを1歩進めた、3・4・5歳児の異年齢保育を始めることにしました。ただし、5歳児は小学校入学を見据えて昼食後は単独クラスとし、同年齢園児と切磋琢磨しながら育つ時間、就学に向けた経験を積む時間としております。新たな試みですので、今までにない課題等が表れてくるかとは思いますが、保育士に見守られながら互いに学びあう環境で子どもたちが成長していくことを願い取り組んでまいります。