第143回:新しい季節、新しい一歩

上北手保育園 園長 佐々木美佐子
イラスト:外を走る子供たち

春のあたたかな風とともに、新しい年度を迎えました。

園庭には、進級した子どもたちの元気な声が響き、教室には緊張と期待が入り混じった空気が流れています。

毎年のことながら、この季節は園全体が大きく息を吸い込み、また新しい歩みを始める瞬間です。

先月、年少さん・年中さんが心を込めて開いてくれた「年長さんを送る会」。

インタビューや出し物を自分たちで考え、年長さんのために一生懸命準備する姿は本当に頼もしく、子どもたちの成長を強く感じました。

なかでも会場が一番盛り上がったのは、余興の“イントロクイズ”。

音楽が流れた瞬間、先生がマイクを握って歌い出すと、子どもたちから「えっ、先生キャラ変した!?」と大歓声。普段とは違う先生の姿に、みんなが笑って、驚いて、さらに笑って──あの瞬間、園全体がひとつになったような、あたたかい空気に包まれました。

そして今、あの年長さんたちは新しいランドセルを背負い、小学校という大きな世界へと踏み出しました。この園で過ごした日々の思い出が、子どもたちの背中をそっと押す力になってくれるとうれしいです。

また、新一年生の思いを引き継いだ子どもたちも、4月から新しいスタートとなりました。新しいクラス、新しい友だち、新しい挑戦。新しい一年が始まるこの季節は、子どもたちにとっても、私たち大人にとっても大切なリスタートの時期です。子どもたちの笑顔や挑戦する姿が、これからの日々をきっと彩ってくれるはず。私たち職員も、一人ひとりの成長に寄り添いながら、温かく見守っていきます。

今年度も、子どもたちとともにたくさんの喜びを分かち合える一年になりますように。そして、新しい季節が、皆さまにとって素敵なスタートとなりますように。