現在、我が園では大規模な改修工事を行っております。ここに至るまでには数年を要し、地域や保護者の皆様への説明会、秋田市への補助金手続きといった関連業務をはじめ、建物の老朽度調査、基本設計や実施設計の検討、職員の声の集約、保護者の送迎用駐車場の確保、さらには仮設園舎への引っ越し作業など、本当に多くの方々との関わりとご協力によって進められてきたことを実感しております。
園庭にプレハブの仮設園舎が建ち、不自由な環境ではありますが、職員の連携による保育環境の工夫、そして何より子どもたちの適応力、保護者の皆様の協力的な姿勢、さらには姉妹園からのご支援や交流活動に支えられ、園行事なども無事に執り行うことができております。まさに「おかげさま」という言葉の通り、皆様のご厚意には感謝の念に堪えません。園舎や園庭は今年度末に完成する予定です。この協力体制を維持し、職員の声を反映させながら、子どもたちの保育環境の刷新を図ってまいりたいと考えております。
さて、私は近江商人の心得に由来する「売り手良し、買い手良し、世間良し」という「三方良し」の考え方を常に大切にしております。言い換えれば、物事を判断する基準として、自分にとっても、相手にとっても、そして地域や社会にとっても良いことであるか、という視点を持つということです。
これを保育の現場に置き換えるならば、「子どもや保護者にとって良し」「保育に関わる職員にとっても良し」「地域や社会にとっても良し」という3つを満たせるよう、物事を判断していきたいと考えております。「子どもたちが安心してのびのびと過ごせる保育空間」「保育に関わる職員が誇りとやりがいを持って働ける職場」「安心して暮らせる、地域全体で子どもを育てる環境づくり」、これらに自園の改修が繋がることを切に願っております。
「おかげさまの心」を忘れることなく、これからも歩んでまいります。