第65回:地域の活性化をご一緒に

サン・パティオこども園 三條正弘
イラスト:遊ぶ子ども

本園は、これまでのサン・パティオおおまち保育園が、4月から保育所型認定こども園として生まれ変わった新しい園です。現在、0歳児から年長児まで82名が在籍しています。

先日、秋田市元気な子どものまちづくり認定企業54社(64事業所)の中から今年の『最優秀賞』を受賞しました。職員の仕事と子育ての両立や子育てにやさしい活動への取り組みが認められたものです。まだ3年目のこども園ですが、このあとも職員のワークライフバランスを考え、子育てと仕事の両立を支援していきます。

園舎の設計のポリシーは、十分な広さの園庭が確保できませんから、『開放的な空間』です。積雪も考慮して保育室は移動間仕切りになっていて一体的な利用が可能になっています。運動会は保戸野小学校の体育館をお借りして実施しますが、その練習も園舎の間仕切りや棚を寄せ、子どもたちが思う存分走り回れる空間を作って、たっぷり行うことができました。なかいちの3階ホールで行ったおゆうぎ会の練習も、園内で園児みんなで鑑賞しながら行っています。

特色ある取り組みとしては、認定こども園として教育の部分もしっかりということで、英語教室や体操教室、水泳教室に取り組んでいます。他にも、毎週木曜日のわくわくランチ「アンパンマンのスペシャルランチ」は子どもたちに大好評です。

そして本園の一番の特色は、本園の成り立ちが地域・まちなか商業の活性化に端を発していることから、やはり地域との交流活動です。園児たちは毎年4月に行われる星辻神社のだるままつりや、6月の大町絆フェスティバルのヤートセに参加しています。ハロウィーンでは、あらかじめサン・パティオの各お店に了解をいただいてお菓子を届けておき、子どもたちが訪問しました。子どもたちもお店屋さんの方たちも大喜びでした。ほかにも、通町にある招福稲荷神社で10月に行われる狐の行列に参加しています。

サンパティオこども園が、ここ通町商店街を元気にする役を担っていけたらと思っています。