第58回:がんばれ!!新人先生

寺内保育所 大塚京子
イラスト:保育士

秋田市は今年度久しぶりに新規職員の保育士を6名採用しました。公立保育所6か所のうちの3か所、寺内、河辺、川添に配属されています。

この一年間、市役所職員として、また、保育現場の職員として様々な経験を積み、先輩保育士から学び成長していく姿を楽しみにしているところです。

さて、先日1歳児クラスの保育参観がありました。新人保育士A先生とベテラン保育士2名の3人担任です。A先生にとって初めての経験です。前半は保護者に隣の部屋からこっそり子どもたちの様子を見ていただきました。保育士たちは子ども達がおうちの人を見つけないよう、戸にすずらんテープで作った暖簾のようなものをぶら下げました。その隙間からこっそり自分の子どもの様子を見て、嬉しそうに話をしているパパママの顔…。保育所でこんなに楽しそうに手遊びしてるんだ、みんなと一緒に絵本を真剣にみてるんだ、新しい環境にもうすっかり慣れて笑顔いっぱいなんだと、自分たちがいない時間の子どもの様子がとても新鮮で安心感につながったようでした。

さぁ、いよいよパパママとご対面!さえぎっていた戸をオープン!!子どもたちはいないはずのパパママが突然現れ、なにが起きたのかすぐには理解できず、2~3秒はシ~ンとした時間が…。そしてやっとパパママに駆け寄りぎゅっと抱っこしてもらうという幸せな瞬間が訪れました。なんというサプライズな演出♥その様子を見ながら涙ぐむ新人のA先生。たぶん朝から緊張していたと思います。でも、子どもとパパママの再会のシーンに緊張がほどけ、ほっとしたのでしょう。そして、大好きなパパママと離れて保育所で過ごしている子ども達をますます可愛く愛おしく思ったのでしょう。自然と涙が出てきた新人A先生のピュアな心、ずっと持ち続けてほしい!!そして、そんな素直な新人A先生を、子どもを大切に思い、保護者の心に寄り添える保育士に育てなければいけない責務が私たちにはあるのだと再確認した一日でした。